得意先のパネル工場にお邪魔してきました。

戸建住宅用のパネルも生産してますが、大半がマンション向けです。
(パネル=木で枠を組んで、その上に石膏ボードを張り付けてある商品です。)

これまでは、パネルの枠に輸入材を使用していましたが、公共物件(都営住宅など)には、国から地域材(多摩産材)を使えというお達しが出ているとの事です。

民間物件まで浸透するには時間がかかると思いますが、官が主導して、地域材の活用を後押ししている・・・・
とても良いことですね!
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この多摩産の杉、地元製材屋さんで、乾燥・製材されパネル工場に持ち込まれます。
それを、工場でパネルの部材別にカットして行くんですが・・・


実は・・・
幅・厚み・長さがバラバラの梱包なんかもあって、
部材別に木取りしていくと・・・
すごくロスが出ます。
工場サイドでも、手間がかかっている事と思います。


何が言いたいかというと・・これが、輸入材に勝てない理由なのかなと・・・
輸入材を使えば、ここまで手間をかけず仕上がりますからね。


国産材は、輸入材に比べ優秀ですが、川上〜川下までの流通が複雑すぎて、品質で均一な物が流通しづらい構造になっているんですよね。
以前、TVで国産材を取り上げた番組を見ましたが、ほぼ同じような事を言ってました。

やはり、日本の家には、国産材を使ってほしいですが、供給側の理由で、現場で使いづらくなっている現状を認識しなきゃいけないですね!