少しマジメな話を・・

住宅に使われる木材って材種も寸法も様々ですが、共通して言えるのが
「材木は乾燥してなきゃダメ!」って事です。
材木は天然素材なので、乾くと精度が安定し強度が増します。
でも、木材は1週間や2週間で乾かす事は出来ません。
材種によっても違いますが、数ケ月〜数年は乾かさないと商品になりません。

そこで登場するのが「人工乾燥」です。
木材を窯の中に入れて、高温で乾燥させる(水分を抜く)ってやつです。
短期間で乾燥し、出荷する回転が速いので効率的です。
今や大手を中心に多くの現場で、この「人工乾燥材」や「集成材」をメインに使われています。
しかし・・・この人工乾燥がクセモノなんです。
生材だと、もちろんダメですが、ただ乾燥していればいいと言うものでもありません。
要するに
「無理に乾燥させると木にダメージを与える」
という事でしょうか・・。
人工乾燥にも色々と方法があって、木にダメージを与えにくい方法なども開発され採用されています。
しかしながら短期間で無理に乾燥させた材料は、すごいダメージを受けてます。
見た目は木材で寸法も安定してますが、中身はガタガタです。
導管は潰れ、ツヤも無くなり、ミイラ化したような状態になってしまいます。
強度的にも・・??です。

自然に乾燥させた木材は、木の本来の力を十分に発揮できます。
湿気も吸ったり吐いたり、ネバリも強度も本来の性能が発揮されます。
導管が潰れた木材は、呼吸が出来ません。
短期間での乾燥は、出荷も早くコスト優先主義が招いている結果なんでしょうね。

当社でも、多くの人工乾燥材を扱っています。
しかしながら、生材は可能な限り天日乾しをしております。
杉の平角です。均等に乾燥させる為、雨風に晒しています。
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木材は乾燥しすぎてもダメなので、程よい所で積みなおします。
構造材だけでなく、羽柄材なども乾します。
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旧本社倉庫。
主に、羽柄材や広葉樹系をストックしてあります。
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天然乾燥と人工乾燥・・
それぞれ一長一短ありますが、材木屋の立場で言うと人工乾燥の方が扱いやすい(ロスも出ず、カビの心配もない)ですが、理想はやはり「天然乾燥」です。
理想ばかり言ってても商売になりませんが、気持ちだけは持ち続けたいと思っています!